作品説明
九谷焼では珍しい黒を基調にした、縁起が良いとされる"ふくろう"を掻き落とし技法を用いて描いたの香盃です。
一見豪快にも見える掻き落とし技法ですが、実際の作業は緻密。黒を塗った後、表面を削るようにして柄を描き上げていきます。白く見える部分は素地の色で、筆で描くよりもお手間がかかりますが、「綺麗すぎない粗削りな線で描きたい」という作家の思いが込められています。
九谷五彩を用いずに、黒と金のみで大胆に描かれたふくろうは迫力満点です。ふんだんに用いられた金彩と黒のコントラストが目を引きます。
素地は、高度な技術が必要な素地作りに定評があり、繊細な美意識を細部にまで通わせるセンスを伏せ持つ工藤完子氏と、九谷焼技術研修所の設立当時から定年退職まで教鞭を執っていたことからも分かる、様々な技術や技法、そして豊富な知識や経験を持つ工藤武氏のお二人が手掛けました。
<ご注意点>
可能な限り、実物に近い色味の再現に努めておりますが、お客様のモニターのご利用環境によって、作品の色味の見え方が多少異なる場合がございます。予めご了承のほどお願い致します。
九谷焼 | 今川 朋実
プロフィール
- 1991年 岩手県雫石町生まれ
- 2012年 女子美術大学短期大学造形学科 卒業(テキスタイル専攻)
- 2017年 茨城県立笠間陶芸学校 卒業
- 2018年 石川県立九谷焼技術研修所 研究科 卒業
- 2018年 第41回伝統九谷焼工芸展 能美ロータリークラブ賞(新人賞)
- 2018年 石川県立九谷焼技術研修所 卒業制作展 パーマネントコレクション(永久収蔵品)選定
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